フラジール 感想

序盤の雰囲気はね、好きだよ。
舞台が昭和臭のする日本ってのにはおどろいたけど。
諸所の落書き(心の叫び?)や、落ちている思い出のアイテムなどから
過去に何があったのかわかるようになっているのが面白かった。
作家コラボの話もよかった。


敵も、下半身だけの子供の霊とか、結構ホラーテイストだったりするし。
後半の”研究室”にはころさないでとかたすけてとか書いてあるし。
まあサイを見てると推測はつくよね!
でも、「太鼓チーム一同」とか書いてあって、
はじまるドン!のあいつとかが床に書かれてるのにはなごんだ。


で、悪いところを挙げると、まず戦闘のテンポが悪い。
タイミングよくA押したり遠距離攻撃したり。
イヤな外見した敵と何度もエンカウントさせられるのは気が滅入った。
おまけに武器はすぐに壊れる。これはなんとかしてほしかった。
あと後半で日本刀が手に入るのは流石にやりすぎじゃないかと。
SDKの火掻き棒レベルとまではいかなくとも、鉄パイプあたりまでで
とめておいてよかったんじゃあないだろうか?


それから、ダンジョンの単調さ、長さ。
メッセージやアイテムを探しながら延々と歩き続け、
不気味な敵が現れる。最初は演出だからしょうがないとか思っていたが、
途中から我慢ならなくなってしまった。
特にダムの面倒くささはトップレベルだ。


それから、コラボ話が一話一話やたら長い。
マオの話なんて眠りそうになってしまった。
まあ、あまり分量を増やすと全て発見するのが困難になってしまうんだろうけど。


次は主人公セトのおじいちゃん。
サイの発言、あの声、あの遺書からして、まさかアイツなんじゃないかと思っていたりするんだけど、だとするとよくわからないことになる。絶望してアレをああした後放浪中にでもセトに出会ったのか?わけがわからないままでした。


で、一応ヒロインだと思われるレン。彼女の扱いは酷すぎる。
あれではPFやサイの方がよっぽどそれらしい。
幻想的な世界の不思議系少女というのは。いい題材なのかもしれないけれど、いかんせん出番も会話のインパクトも少なすぎる。その上最後には主人公のあの独白。そもそもなんで彼女がアレのアレ(わけわからん書き方だなあ我ながら)なのかわからないっすよ!コミックス買えってのか?
つーかセトが一番かわいかっ(自粛


で、極めつけはラスボス。
心変わり早すぎだろ!!!(机を叩きながら)
なんかパスワード入力するシーンで「結構単純なのよ」とか言われてたけど
まさかアレが伏線だったとかいわないよね・・・・・・。


まあ、不満点がやたらと多くなってしまったけど、充分面白かったです。
特にムービーシーンのキャラクターの表情のつくりなんかは本当に
細かくて、洋ゲーの映画を見ているような感覚とも、日本の萌えアニメの美少女の表情の変化をただ眺めているのとも違うような感じ。特にクロウは凄い気合入ってた気がする・・・。


謎が多いのは設定資料集なりなんなり買えってことなのかなあ。