仕事に口を出すな

ゴッドファーザー part1 を観終わった。
予想していたのとは全く違う話だったので
最後にどう収拾をつけるか気になっていたのだけれど、
タイトル通り綺麗にまとめてくれた。


ゴッドファーザーの人間らしい部分がきちんと描かれていて、
何があろうと、涙をこらえながらもドンとして振舞う姿は格好よすぎる。


じゃあ、ここからネタバレね。


この映画の主人公はマイケルというよりは”ゴッドファーザー”なのだと思う。前半で人を殺す前にブルっていた彼が、年月が経つうちにマフィアの風格を備え、ドンとしての器量を見せ始める(前半と雰囲気が全然違う!役者は偉大だ)と、ファミリーとゴッドファーザーという顔をマイケルに託した父親は孫と戯れて平穏に死ぬ。そしてマイケルは、洗礼式にて本当の”ゴッドファーザー”になるのだ。ここらへんの手際の良さは、前半で殺人計画案を出したシーンを思い出せば納得がいく。



そして最後に、仕事の話は家庭には持ち込まないというルールも
きちんと守っていき、助けを求める人を迎える姿が描かれている。
やべえ、地獄の黙示録より先にこっち見とくべきだった!と後悔しました。


とにかくこの映画は濃厚な雰囲気を渋カッコイイ男達を観るものなので、褒められてる点を参考にしている暇があったら観ろ!と力説したくなるので、以下は残念だった点を。


・ルカの扱い悪すぎ


すんごい忠実な部下で、結婚式の片隅でお祝いの言葉を暗唱して練習しまくるも、本番で緊張しちゃってカンペ使ってもどもったりしていたけれど、「奴が裏切るとまずい」という言葉をみるとかなりの凄腕なのだろうと思う。

だから敵の元へ送り込まれることになり、
防弾チョッキやリボルバーを身に着けているシーンでわくわくさせられたのだが、やけにあっさりと殺されてしまったので仰天。

「これがマフィアの世界だ」と言わんばかり。
ドンも「男は油断しちゃいかん」って後半で言ったけど、
もう少しルカのキャラクターを掘り下げて欲しかった。

・田舎でできた女の扱い
稲妻に打たれたマイケルが結婚を申し込んだ女。彼女殺害されることによって、彼はニューヨークへ戻ることを決意するわけだが、もう少し以下同文。


まとめサイト見ていい解釈みっけた。


15-206 :13-699 :05/01/04 14:30 id:C41aLvN4
まとめ人様へ訂正依頼です

ゴッドファーザー
病院前でパン屋の息子のライターを見つめるシーンの解釈

震えてる「カタギ」のパン屋の息子に対し、まったく動じない自分に「生粋のマフィアの血」
を感じたのだと思う。その後あんなに嫌っていたファミリーの仕事にのめり込む事からも、
こっちの解釈がいいかも。


なるほど、やっぱマイケルには器があったんだね・・・